オタクの憂慮
なぜ私たちオタクは高望みをしてしまうのか。
「してはいけない」と暗示をかければかけるほど、周りが見たら『こいつは何を心配しているのか』と思われそうなことを心配してしまう。
私はコンサートにいく前、行くまでの楽しみさを少し上回るくらいの『終わってしまう』ということに対しての悲しさが出てきてしまう。
コンサートを素直に楽しめばいいことくらい分かってるし、自分に言い聞かせているのにそう思えば思うほど『終わること』が悲しくなってしまう。
しかし、コンサートが始まれば普通に楽しむし幸せな気分にしてもらえる。
バカだなぁって毎回思ってる。
そんなこと考えなければいいのに。
普通に楽しみにしてればいいのに。
そんなこと考えなくたってコンサートは終わるよ。2時間いかないくらいで。
楽しいことを全力で楽しめばいいじゃん。
いつか終わるんだから。
そんな考えはこれから歳を重ねれば改善されるのかなって勝手に思ってる。
帰り道に友達と話しながら駅まで歩く道も、余韻に包まれ彼らが出していた目には見えないキラキラした何かを少し纏っているような気分で自分のヒールの音を聞きながら興奮した友達の話に相槌を打つのもすごく楽しい。
だけど思うのだ。
『生きている世界が違うんだなぁ』と。
ここから更にバカ。別に自分が芸能界に入りたい気持ちなんて本当にないし、近くに行って彼女になりたいなんて思ってもないのに無性に悲しくなってしまう。
コンサートの構成はほとんど私たちより上に彼らがいるような構成になる。センター、メインステージとか。
だって見やすいからね。
それですら、まるで自分が檻に入れられていて【これ以上は彼らの世界に入らないでください】
と言われている気分になってしまうのだ。
(でもめちゃめちゃ公演中は楽しんでる)
彼らにとってはただ迷惑な、「学校行ってるのかな」「ちゃんとご飯は食べてる?」「彼女はいるの?」「アイドルなんだからプラべートは隠してよ!」等々。
そ~~~んなことオタクが心配しなくたって彼らはちゃんと生きていて、仲間がいて事務所の人がいて家族がいて、充実してるんだよ知ってるよそんなこと。
いくら願ってもそこに「自分」が入ることなんて絶対なくて「オタク」は「オタク」であって仲間には絶っっっ対入れない。
多分そこなんだと思います。コンサートで私が思うのは。
違う、ディスってるとかではないんだよ。ごめん。
彼らのキラキラした世界に、これから見る世界にオタクは1つ下の段からしか見ることができないってことを悲しく思ってしまうならオタクなんてやめてしまえって感じ。いや、頑張っているのは彼らだしなに同じ場所から見ようとしてるの???なんなの???特大ブーメランだよ。私自身に言ってるけど。
『もし、ジャニーズに入ってなかったら。アイドルになっていなかったら』
彼らは地元で女の子達に「かっこいい」って噂され、みんなが可愛いと思う女の子と付き合い、大学に行き、就職して、結婚するのかな。
そうだよね。
でも、あなたがアイドルになったら、そのあなたの人生の節目節目を、私たちオタクは見ていて勝手に祝ってるんだよ。ごめんね。
いや、別に謝らなくていい気がするけど。
『アイドル』になってくれたから彼らのことを好きになれたけど『アイドル』だから彼らに対して自分の理想を押し付けてしまっている気がする。多分してる。
自分で最初に打った「高望み」はこの文章に合ってなかったと思う。「理想の押しつけ」だね。
「高望み」なんて、まるで彼らが思ってること、考えていることを踏まえて更にその上を一緒に目指そうね♡みたいなことで、この考えは絶対違うわこれ。
オタクからの『理想のアイドル像』への押しつけだわ。
別にこのブログは誰か個人のジャニーズアイドルに向けてではないしマジで自分のモヤモヤしたものを吐き出しただけだし、ここまで書いても何言ってるんだろうって感じだし、
多分私は、これからも私だけのオタクの憂慮と付き合って生きていく。